| 1.三匹の猿と四匹の猿 |
|
![]() 写真は日光東照宮の壁画彫刻の有名な「三猿(又は三匹猿)」です。 インドに三猿彫刻の置物が沢山有るということはこの「三猿」のルーツは一体何処の国なのでしょうかね。
|
| 2. 幸運の革袋 |
|
オーストラリアには沢山のカンガルーが存在し、毎年相当量射殺されているようです。 昔、始めてシドニーに寄港したときに、土産物販売店も少なかった時代に、店の棚にはやたらに「コアラ」のぬいぐるみと「ブーメラン」ばかりが飾って有りました。 その後日本からの観光客が段々と増えるにしたがって土産物の品数も増え高級品が多くなってきたことは言うまでも有りません。
そんな昔の時代に「コアラ」と「ブーメラン」ばかりが目立った店先の片隅のざるの中に何やら革の切れ端のような「革製品」とは言えない「革」がありました。よく見れば平らになってはいるけれど、直径5〜6cmの革の袋でそれも「シームレス袋」なのです。 大きさも様々ならば形も違い有り、同じものがなかなか見つからない。 フィリッピン系の日本語を片言話す女性店員が「コレ、カンガルーのキンタマよ!」と笑いながらの一言。 当時はまだ巾着のように紐もついていませんでした。一体何に使用するのか聞いても「知らないよ」との返事でした。 その後数年してフト思い出して土産物屋を訪れたときに日本人女性店員に「カンガルーのキンタマ」有りますか。と聞いたところ、「その言い方はいけません。これはKBと言うのです」と教えてくれました。 KBとは「Kangaroo Balls」の意味なのだそうです。 「これは珍しいもので良い皮ですよ」 「小銭入れになっています」と薦められ、巾着型に紐がついて販売されていました。 この土産がまだ日本では殆ど知られていない時で、値段も安く、いくつか購入してきたことは言うまでも有りません。 現地代理店の若いオーストラリア人スタッフにこれは何だか知っているか聞いたところ、散々眺めていましたが「わからない」との返事。 「君が日本に行く時に土産で沢山買って行けよ」・・・・・ 暫くして「キャプテンが探してくるものだから何か怪しい物だ」とぬかされた。 現地のお土産として、日本で友人にプレゼントして喜ばれたことは言うまでも有りません。 その後数年してどこかのTV番組の世界の珍品で放映されていたそうです。 最初は、ただ、なめしただけのシームレス革袋だったのが次第に製品化され、巾着状に皮の紐が付けられ、ボタン式の小銭入れになり、名前も豪州西岸の或る港では「Kangaroo Scrotum」と言われ、とうとう「SACHIBUKURO」と商品名がつけられていました。 そして日本語で「幸運を呼ぶ、カンガルーの金玉袋。ハンコ入れ、コイン入れに。(幸袋)」と書かれた赤いシールが貼られて販売されるようになりました。(右の写真) 豪州の諸港へ寄港のたびに幾つか購入し友人たちに土産としてプレゼントしましたが、当然小さな土産で「なんだコレ!」程度でしたが、
「良く見て御覧なさい。シームレスの袋ですよ」「ほんとだ。どうして作るのだろう」と不思議がる。 革袋のルーツがわかると「中身はどうしたのだろう」・・・・笑いと話題に次々とつながって行く。(本当に中身はどうしたのだろうかと私も疑問に感じています) 或る友人の奥方さんとの会話 「エッ。カンガルーのアレ。・・・・カンガルーにはこれが二つ付いているの?」 「お宅の主人にも二つ袋がある??・・・二つは中身でしょ!」 「アッ!そうだった。だけどカンガルーのは縫い目がないね」 赤くなりながらも会話を楽しんでいるこんなとこでも話題の珍品です。 我が家でもそれぞれが小銭入れとして使用していたがその内に誰も使用しなくなった。 どうやら物が物だけに「気持ちが悪い」。人前で使用するのが「恥ずかしい」。と言うのが本音らしい。今でも大事に愛用しているのは私だけである。 100円コインを一杯入れると32個入ります。シームレスの本皮は使用するほどに手の油と手垢で柔らかくなり大事に使用しています。 |
| 3. ビンの栓抜き |
|
写真はビール壜の栓抜きです。 いや「王冠」開けとでも言った方が正解かもしれません。 オーストラリアの或る港町。 日頃から立ち寄るパブで、アベック客のうら若き女性がビールの小壜を注文し、出された壜の「王冠」をヒョイと素手のままでツイストして開けでしまい、平然とビンのまま飲む姿はサマなっていました。それにしてもカヨワキ筈の女性の手で、簡単に王冠を捻って開けてしまうなど、その力の強さと、手の平の丈夫さには唖然として見とれてしまいました。
当時オーストラリアで買い込むビールは殆どが缶ビールであり、小壜を購入しても平凡な栓抜きで開けていましたが、それが面倒で あまり壜ビールは購入しませんでした。そんな時、上陸してみた光景を思い出し試しに「王冠」を捻ってみたら難なく開くでは有りませんか。・・・そうです。新しい壜は王冠が「ネジ式」になっていたのです。 それを知らない我々は「栓抜き」を探してきてはオープンしていたのです。しかし、沢山の壜を開けるとやはり手が痛くなる・・・・そんなことから探してきたのが写真の「王冠抜き」です。 デザインもオーストラリアらしく「コアラ」と「カンガルー」を上手にデザインしたアルミ製の可愛いものです。 「王冠抜き」、缶ビールの「プルトップ開け」、普通の「栓抜き」、等が上手にデザインの中に組み込まれており、乗船中には随分有効に利用しました。しかし日本では、いまだかって同じ構造の壜は発売されて居りません。 某ビール会社から小壜の製品が発売されていますが方式が異なる為「王冠抜き」の出る幕がありません。 我が家の「王冠抜き」は引出しの中で眠ったままになっています。 |
| 4. CAPTAIN TABLE |
船乗りに好かれたウイスキーMcGUINNESS社製「CAPTAIN TABLE(船長のテーブルの意)」。 商船の食堂では、船長の食卓には主賓が着席する慣しで、そのテーブルにふさわしい品格を備えた、高級ウイスキーとしてカナダで発売された。
船がどんなに揺れても倒れない様に、重心の低い安定したボトル・デザインを採用し、ネックシールには、船長の袖章をあしらっている洒落たデザインのウイスキーである。 カナディアン・ウイスキーは、ライ麦主体の比較的香味の強いウイスキー(フリーバリングと称する)を造り、次に玉蜀黍を主体の軽快な風味のウイスキーを造る(ベースウイスキーと称する)。そしてこの二つをブレンドして製品化する。 特徴はライトな風味が身上でライトタイプが好みの現代人に喜ばれている。 カナダ産ウイスキーは全体的にライトな風味の製品が多く、特に高級品も無かったけれど、寄港の度にいろいろな種類を購入し楽しんだものである。 この「キャプテン・テーブル」は揺れる船内にマッチした安定したボトル・デザインから、カナダ航路の船のキャビンには「水瓶」としても利用されていました。 しかし残念ながら15年ほど前から製造中止となり、現在では発売されておりません。 一説に依れば、ビンの製造に費用が掛かりすぎ採算面から見て再び売り出される予定は無いとの話でした。 所有している人は大事にしておいてください。・・・・・プレミアムが付くかもしれませんョ。私も沢山購入をした筈ですが、みんな胃袋を通過して消え去ってしまいました。
|
| 5. T-Puzzle |
![]() シドニー、ハーバーブリッジ下の「The Rocks」で開かれているフリーマーケットを見学していたら、一軒の店で太った伯母さんに引き止められた。 用事はと言えば、目の前の4片の木製パズルで「T」を組み立てて見なさいと促されました。簡単に出来るものと、いたずらに並べてみたら、これが意外と難しい。周囲で見ていた外人観光客に冷やかされながら、とうとうお手上げ状態。 完成してみれば簡単なものだと思えたが、それが結構難しい。・・・・・と言うようなわけで買ってきたのがこのパズル。
影絵のような組み立て見本を眺めながら、結構頭を使います。 何の変哲もない素朴な木片4個が、航海中の退屈紛れの時間つぶしに大変協力してくれました。 今でも我が家で退屈すると時々並べて楽しんでいます。頭は空っぽでも、結構頭を使うパズルです。そして疲れも残らない。部屋の隅に放っておいても邪魔にもならないし、誰も無関心なようです。 最近どこかの温泉地に旅行したときに、プラスチックで出来た同じようなパズルが販売されておりました。値段も結構良く、私から見たら一寸時代遅れのように思いましたが、今頃観光地のお土産になって、お目見えしてきたようです。
|
| 6. 魔除けHand |
![]() Rio de Janeiroで見つけた「魔除けHand」です。 大きな物は、実際の大人の腕より大きい。小さなものは2cm足らずの木製から、小さくて高級なものは銀製のものも在りました。親指を、人差し指と中指の間に出して握っているスタイルです。 日本でこのスタイルは決してよい意味ではないと思います。でも、ところ変わればこれは「魔除け」なのだそうです。 家の出入り口、即ち、玄関でも、部屋の入口でもぶら下げて置けば「魔除け」になると言われて買ってきた小さな代物。 よく見ると、爪にはしっかりと銅が埋め込まれています。黒い木製のHandだけれども、よく磨いておくと爪だけが綺麗に光っています。 こんな魔除けは、我が家の洋間の入口、暖簾の間にぶら下げておきましたが、誰も気付く家族もなくひっそりとしていましたが、最近少しのリフォームを行うときにこの存在に気付きました。 十数年前に購入してきて置き場所も考えず、適当にぶら下げておいたものでしたが、この数十年間何事まなく平穏だったのは、この「魔除け」の効力が在った物と、確信してます。
|
7. 外国人へのプレゼント-1 |
|
外国の知人にプレゼントする土産物にはいつも頭を悩ませたものでした。
毎航海寄港するチリの港には知人も沢山居り、いつもお世話になる代理店員に、次航海くるときに「ソロバン」を買ってきてもらえないか、と頼まれたことが有りました。 土産物で頭を悩ますより、こうしてリクエストされた方が有り難いものです。 次の航海に寄港するのは2ヶ月後でしたので約束を取り付けました。 そして次の航海に結構高級な「ソロバン」を土産にプレゼントしました。 相手は大変喜んだのは申すまでも有りませんが、さて、使用方法が全然解らないのです。 「ソロバンの使用説明書」等は聞いたことも無く、ましてスペイン語のもの等、聞いたことも有りません。ソロバンの原理からして解らない人には、ただの「玉の繋がった玩具」に過ぎません。特に暗算と言う習慣の無い人には使用方法を教えることに大変な苦労、その都度メモに書いたり、位取りの位置が解らず、基本を覚えこませるだけで苦労したものでした。 当直開けの上陸したい時間にもソロバンを持って追いまわされ、本人の居ない内に上陸してしまったら、ソロバンを持って狭い街の酒場を探し当て、そこでも朦朧として何やら教えたものの、ソロバンの玉数がダブって見えたことが今でも変に記憶に残っています。 短い停泊期間に「加減算」だけを教えてきましたが、その数年後から電卓が大衆化してきて、折角の「ソロバン」は子供の玩具にでもなってしまったことと想像しています。
|
| 8. 外国人へのプレゼント-2 |
|
昭和35年頃。ハワイにはまだ旅行者としての日本人はそれほど訪れていませんでした。そんな時代に船乗りの特権で、ハワイには何回も寄港し、日本人2世の人達には大変お世話になりました。 そんな友人達に頼まれた土産品として、海苔、梅干、ようかん、米ぬか等でした。海苔、梅干、ようかん等はハワイに有ったものの結構高級品で、味も純粋の日本品と何処か違った味がしていたように記憶しています。 「米ぬか」は漬物を作るのにハワイでは「ぬか」が入手出来ないとの事でした。 ・・・さて入港してハワイ在住の友人へのプレゼントには税関申告書「Souvenir List」なる書類が必要なのです。 海苔、梅干、ようかん、をそれぞれ英語でなんと表現するか・・・辞書から調べて海苔はLaver。梅干は Pickled UME。羊羹を Sweet Bean-jelly。と記入。 入港して書類をチェックしていた税官吏は首をかしげてこの品物を見せてもらいたいと要求。 コレは何かイチャモンを付けられるかなと不安に思いながら現物を持参したところ、笑いながら教えてくれました。 「海苔はNori」、「梅干はUmeboshi」、「羊羹はYokan」。 ・・・・なんと日本読みそのままではないか。・・・・あまり難しく考え過ぎたお粗末な申告。 特に「羊羹」を英訳した辞書は少ないようです。 今でも忘れられない出来事でした。 |
| 9. 外国人へのプレゼント-3 |
|
一般的には「お土産品」「プレゼント」と言えば訪問客への贈り物を表すもので、好意を持って贈呈する品物と解釈します。 しかし世界の各地には「プレゼント」を強要する国も少なくありません。 船が入港する目的は貨物を揚げ、積みする為の寄港であり、その作業を順調に遂行させる為には複雑な入港手続き、荷役手続きを済ませなければなりません。 その手続きを順調に済ませる為に、現地代理店に依頼し、税官吏、検疫官、ステベドアー、港によってハーバーマスター、マリンポリス、等々、いろいろな人たちが入港と同時に乗船して来るのです。 そして、サロンのテーブルに着席して最初の手続きが「プレゼント」の要求から始まります。 「Souvenirには何が準備されているか?」。「Souvenir List を提出してくれ」。 ・・・ときには代理店側から「Souvenir List」なるものが提示され、「これだけ準備してもらいたい。」と強要されます。 取りあえず要求された品物が準備されないと入港手続きが始まりません。その内容と言えば、Scotch Whisky(日本の国産Whiskyではいけません)、US製のタバコカートン、その他適当な記念品などをOne setとして人数分の準備が必要なのです。そして品物が揃ったことが確認されると、それはスムーズに諸手続きは終了に向かいます。 要求してきた品物が手持ちに無いと、いろいろな無理難題を吹っかけてきて、こちらの準備品は殆ど持ち去られてしまいます。 更に、これらの要求を拒否すると、いろいろとイチャモンを付けられ、無理なことを要求され、時には船員の上陸にも支障をきたす様になります。 ある時には船内中を引っ掻き回しサーチされ、リスト記入漏れの小さな品物を見つけ出しては、そのトラブルを解決する為に「プレゼント」が要求されることも有るわけです。この様な国は世界に結構あり、我々もそんな港に寄港が決定すると頭の痛い思いをしました。 「お土産」も「プレゼント」も強要されると差し上げて腹が立つものですネ。 |